こんにちは。しらたまです。
先日、2024年前半の宝塚歌劇団公演のラインナップが発表されました。
その中で、7月〜10月の雪組公演が
ついに来ました!「ベルサイユのばら」!!
宝塚歌劇団といえば「ベルばら」ですよね。宝塚を代表する演目「ベルばら」が約10年ぶりに!やっと!再演されます。
とはいえ、前回の公演から10年経っているので新規ヅカオタの方も増えていると思いますし(私もそう)、年代的にベルばらって名前聞いたことあるけどストーリー知らないんだよなー。という方もかなり多いと思います。
そんな私も、「ベルばら」は、アニメと漫画しか見たことがなく、宝塚のベルばらはスカステで明日海りおさん主演のものを1作品見ただけです。
今回は「ベルばら」とはどんな物語なのか、宝塚の「ベルばら」の歴史を中心に書いていこうと思います。
「ベルサイユのばら」とは
「ベルサイユのばら」は、1972年〜1973年にかけて『週刊マーガレット』に連載された池田理代子先生による漫画作品。「ベルばら」と略称で呼ばれることが多いです。
フランス革命期前からフランス革命期後のマリー・アントワネット処刑までを描いている史実に基づいたフィクション作品。
前半はオスカルとマリーアントワネットの2人を中心に描き、中盤以降はオスカルが主人公となりフランス革命に至る悲劇を描いています。
あらすじ [ネタバレ注意!!]
1770年春、マリーアントワネットがフランス皇太子(のちのルイ16世)の元に嫁いでくる。
オスカルは皇太子夫妻を護衛する近衛隊隊長に就任。幼馴染のアンドレと共にマリー・アントワネットに仕えることとなる。
1775年、ルイ15世の逝去により皇太子がルイ16世として即位する。王妃となったマリー・アントワネットは取り巻きの貴族と派手な王宮暮らしを楽しんでいた。そんなある日、スウェーデンの青年貴族となったフェルゼンが王宮にやってくる。互いに惹かれ合うマリー・アントワネットとフェルゼンは許されぬ恋におちていく。
一方、マリー・アントワネットの浪費癖や王宮での振る舞いに対して進言をしていたオスカルだが、歴史的な詐欺事件「首飾り事件」をきっかけにマリー・アントワネットに対する国民への憎悪はさらに深まっていくことになる。そんな中、貴族の屋敷ばかり襲撃する「黒い騎士」の討伐を命じられたオスカルとアンドレだったが、すんでのところで取り逃がしてしまい、アンドレは目を負傷してしまう。それでもアンドレは敵の罠にはまったオスカルを助け出し、黒い騎士を捕えることにも成功したが、貧困に苦しむ国民の現状を黒い騎士から聞かされたオスカルは黒い騎士を見逃す。
黒い騎士を見逃した責任をとり、近衛隊を辞したオスカルだったが、フランス衛兵隊の部隊長となる。最初はオスカルを隊長として認めようとしなかった隊員達だったが、オスカルの誠実な人柄と実力に次第に心を開いていく。
1789年、国王ルイ16世はベルサイユにおいて三部会を閉会することを宣言する。国民の不満はますます膨れ上がり、国中で次々と義勇軍が作られ、パリ市内は不穏な空気が漂い始める。この状況に衛兵隊にも出勤命令が下され、オスカルは愛するアンドレと共に革命へ身を投じていく・・・。
主な登場人物
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ
代々フランス王家の軍隊を統率してきたジャルジュ伯爵の末娘。
後継のいない伯爵家の後継者として幼い頃より男性として育てられた男装の麗人。スウェーデン貴族のフェルゼンに想いを寄せるが、子供の頃から一緒に過ごしてきたアンドレへの想いに気づき相思相愛ののち結ばれた。
アンドレ・グランディエ
平民出身で、両親を亡くし祖母の働くジャルジェ伯爵家に引き取られ、その娘であるオスカルと出会う。
オスカルの護衛として育つが、やがてオスカルを愛するようになる。
ルイ16世
フランス国王。ルイ15世の孫でマリー・アントワネットの夫。歴史上の実在人物ルイ16世がモデル。
趣味は狩猟と錠前作り。
大人しく優しい性格で国民には慕われていたが、政治的決断力には欠けていた。
マリー・アントワネット
フランス国王ルイ16世の王妃。歴史上の実在人物マリー・アントワネットがモデル。
オーストリアの女帝マリア・テレジアの第9子として産まれる。14歳でフランスへ嫁ぎ、2男1女をもうけた。
オスカルを信頼し、親友のような信頼関係を築くが、王妃としての重圧や宮廷での寂しさから賭博や浪費に耽り、国民の怒りを爆発させる。
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン
貴族の上院議員の長男としてスウェーデンに産まれる。政略結婚でフランスに嫁いだマリー・アントワネットが初めて心から愛した男性。歴史上の実在人物、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンがモデル。
国王一家が国外逃亡をするときにも尽力を惜しまず一家を助けようとするが、その愛が実ることはなかった。
宝塚歌劇団「ベルばら」公演年表
宝塚歌劇団での「ベルサイユのばら」初演は1974年。
当時、テレビの勢いに押され気味だった宝塚歌劇団は、今まであまり例がなかった「漫画原作を舞台化する」ことを決めました。それが「ベルばら」。
「ベルばら」公演は大成功を収め、以降現在まで何度も再演を繰り返し、2014年には通算観客動員数500万人を記録するなど、宝塚を代表する演目となっています。
宝塚を観たことがない方でも、「宝塚といえばベルばら」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
歴代のベルばら年表と主な配役を簡単に見ていきましょう!!
歴代「ベルばら」公演年表
昭和ベルばら
本公演
1975年・・・「アンドレとオスカル」
1976年星組・・・「ベルサイユのばらⅢ」
1976年月組・・・「ベルサイユのばらⅢ」
1974 月組 | 1975 花組 | 1975 雪組 | 1976 星組 | 1976 月組 | |
劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 東京 |
オスカル | 榛名由梨 | 安奈淳 | 汀夏子 | 榛名由梨 安奈淳 汀夏子 順みつき | 榛名由梨 |
アンドレ | 麻生薫 | 榛名由梨 | 麻美れい | 但馬久美 | 瀬戸内美八 |
アントワネット | 初風諄 | 上原まり | 高宮沙千 | 初風諄 | 初風諄 |
フェルゼン | 大滝子 | 松あきら | みさとけい | 鳳蘭 | 鳳蘭 |
地方公演
1976年花組・・・「アンドレとオスカル」
1977年花組・・・「ファンタジー・ベルサイユのばら」
1978年雪組・・・「宝塚ファンタジー・ベルサイユのばら」
1979年花組・・・「アンドレとオスカル」
1980年雪組・・・「アンドレとオスカル」
1976 花組 | 1977 花組 | 1978 雪組 | 1979 花組 | 1980 雪組 | |
オスカル | 安奈淳 | 安奈淳 | 汀夏子 | 松あきら | 汀夏子 |
アンドレ | 榛名由梨 | 松あきら | 麻美れい | みさとけい | 麻美れい |
アントワネット | 上原まり | 上原まり | 城月美穂 | 邦月美岐 | 城月美穂 |
フェルゼン | 松あきら | みさとけい | 常花代 | 汐見里佳 | 常花代 |
平成ベルばら
本公演
1989年雪組・・・「アンドレとオスカル編」
1989年星組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
1990年花組・・・「フェルゼン編」
1991年月組・・・「オスカル編」
1989 雪組 | 1989 星組 | 1990 花組 | 1991 月組 | |
劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 |
オスカル | 一路真輝 | 涼風真世 一路真輝 大輝ゆう 安寿ミラ 紫苑ゆう | 涼風真世 紫苑ゆう 真矢みき 安寿ミラ | 涼風真世 |
アンドレ | 杜けあき | 麻路さき | 朝香じゅん | 杜けあき 日向薫 天海祐希 大浦みずき |
アントワネット | 仁科有理 | 毬藻えり | ひびき美都 | – |
フェルゼン | 朝香じゅん 紫苑ゆう 麻路さき | 日向薫 | 大浦みずき | – |
地方公演
1991年雪組・・・「オスカル・アンドレ編」
1991年花組・・・「フェルゼン編」
1991 雪組 | 1991 花組 | |
オスカル | 杜けあき | 真矢みき |
アンドレ | 海峡ひろき | 愛華みれ |
アントワネット | 鮎ゆうき | ひびき美都 |
フェルゼン | 高嶺ふぶき | 大浦みずき |
2000年代
本公演
2001年星組・・・「オスカルとアンドレ編」
2001年宙組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
2006年星組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
2006年雪組・・・「オスカル編」
2001 星組 | 2001 宙組 | 2006 星組 | 2006 雪組 | |
劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 |
オスカル | 稔幸 | 彩輝なお 水夏希 | (宝塚公演) 大空祐飛 霧矢大夢 朝海ひかる 貴城けい 水夏希 (東京公演) 安蘭けい | 朝海ひかる |
アンドレ | 香寿たつき 湖月わたる 樹里咲穂 | 彩輝直 水夏希 | (宝塚公演) 安蘭けい (東京公演) 立樹遥 柚希礼音 | (宝塚公演) 湖月わたる 春野寿美礼 瀬奈じゅん 貴城けい 水夏希 (東京公演) 安蘭けい 貴城けい 水夏希 |
アントワネット | 星奈優里 | 花總まり | 白羽ゆり | – |
フェルゼン | 安蘭けい | 和央ようか | 湖月わたる | – |
地方公演
2005年星組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
2006年雪組・・・「オスカル編」
2005 星組 | 2006 雪組 | |
オスカル | 涼紫央 | 水夏希 |
アンドレ | 立樹遥 | 壮一帆 |
アントワネット | 白羽ゆり | – |
フェルゼン | 湖月わたる | – |
2010年代
本公演
2013年月組・・・「オスカルとアンドレ編」
2013年雪組・・・「フェルゼン編」
2014宙組・・・「オスカル編」
2013 月組 | 2013 雪組 | 2014 宙組 | |
劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 | 宝・東大劇場 |
オスカル | 龍真咲 明日海りお | 早霧せいな 凰稀かなめ | 凰稀かなめ |
アンドレ | 龍真咲 明日海りお 蘭寿とむ 壮一帆 | 未涼亜希 柚希礼音 龍真咲 | 朝夏まなと 緒月遠麻 |
アントワネット | – | 愛加あゆ | – |
フェルゼン | 紫門ゆりや | 壮一帆 | – |
地方公演
2014年雪組・・・「オスカルとアンドレ編」
2014年花組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
2014年宙組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
2015年花組・・・「フェルゼンとマリーアントワネット編」
2014 雪組 | 2014 花組 | 2014 宙組 | 2015 花組 | |
オスカル | 早霧せいな | 芹香斗亜 | 七海ひろき | 柚香光 |
アンドレ | 夢乃聖夏 | 望海風斗 | 蒼羽りく | 芹香斗亜 |
アントワネット | – | 蘭乃はな | 実咲凛音 | 花乃まりあ |
フェルゼン | 蓮城まこと | 明日海りお | 朝夏まなと | 明日海りお |
こう見ると、公演数の多さに、改めて宝塚歌劇団やファンの方がベルばらを愛しているかを実感します。
また、2015年には日本だけでなく台湾でもベルばらが公演されました。
公演により脚本も演出も変わるので、何回観ても新しい発見があるのも魅力の一つですよね。
2024年のベルばらに期待
2024年7月〜10月、雪組公演のベルばらの演目は「フェルゼン編」
現在公演中の雪組のショー『ジュエル・ド・パリ』の中で、彩風咲奈さんが金髪ロン毛で白と赤を基調とした軍服風?のお衣装で出てくるシーンがあったので、最初は「あ、オスカル編への布石だったのか」と思いましたが、フェルゼン編だったのでちょっと驚きました。
SNSなどでは「ベルばらもういい」というお声も見かけますが、歴代の公演数や110周年という区切りの年にベルばらを持ってきたというところで、宝塚歌劇団がいかにベルばらを愛しているかが伺えます。
そして何より、宝塚の代表公演「ベルサイユのばら」を初めて生で観れる(チケット取れたら)!!
宝塚を好きになってまだ3年目の私は一度も生でベルばらを観たことがありません。なので公演ラインナップが発表されたとき純粋にテンションが上がりました!!
そしてもう一つ気になるのが「オスカル編はあるのか?」というところ。
と、いうのも過去の公演を観ても、「ベルばら」は同年に2つの組が脚本を変えて公演することが多いように思うんです。
と、なると2024年後半にどこかの組で「オスカル編」、もしくは「オスカルとアンドレ編」が発表される可能性もあるのかな、と思ったり・・・。
あるとしたらどこの組なのでしょう。個人的には花組なのかな、と思ってみたりしているのですが・・・。
いずれにしても来年の宝塚110周年の公演ラインナップを見ていると、やっぱりお祭り感があってワクワクします!!
もしもまだ宝塚を観たことがない、という方がいらっしゃったらぜひ一度見て観てください!素敵な世界が待っています!!
宝塚歌劇団はライブ配信も行なっているので、劇場に観に行けない方はこちらを参考にして観てください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
⭐︎応援よろしくお願いします⭐︎
にほんブログ村
宝塚歌劇団ランキング
コメント