ミュージカル『モーツァルト!』観劇感想①(2024/9/3@帝国劇場ソワレ)

観劇レポ
※記事にはプロモーションが含まれる場合があります※
※記事にはプロモーションが含まれる場合があります※

こんにちは。しらたまです。

先日、ミュージカル『モーツァルト!』を観劇してきたので感想を書いていこうと思います。

『モーツァルト!』あらすじ

ザルツブルクの宮廷楽士であるレオポルト・モーツァルトと、その娘ナンネールは、錚々たる名士たちが集まる貴族の館で、今、幼い息子がピアノを弾くのを目の当たりにしている。5歳にして作曲の才能が花開いたその子ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、”奇跡の子”と呼ばれていた。

歳月は流れて、ヴォルフガングは故郷ザルツブルクで音楽活動を続けている。傍にはいつも、奇跡の子と呼ばれた頃のままの “才能の化身・アマデ”が寄り添い、作曲にいそしんでいた。しかし、青年ヴォルフガングは、ザルツブルクの領主であるコロレド大司教に仕えて作曲をすることに嫌気がさしていた。「大司教に逆らうな」という父と意見が衝突。ついには自分を束縛する大司教に、怒りを爆発させてしまう。

ヴォルフガングは名声と自由な音楽活動を求めて、母親と共にザルツブルクを出るが、幼い時のように持て囃されることはなかった。逆に旅費を使い果した上に、旅先で母を亡くしてしまう。失意のうちに故郷に帰ってきたヴォルフガングは、幼少から彼の音楽の才能を見抜いていたヴァルトシュテッテン男爵夫人(涼風真世/香寿たつき)の援助を受けて、ウィーンで音楽活動をする決意をあらたにする。ヴォルフガングはウィーンに移り住み、知人のウェーバー一家の娘であるコンスタンツェ(真彩希帆)との愛情を急速に深めていく。しかし、コロレド大司教の謀略によって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまう。ヴォルフガングは再び大司教と対決し、二人の関係はついに決裂する。

大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で話題を呼んでいた。コンスタンツェとも結婚、仕事も精力的にこなし、ヴォルフガングにとって故郷に残してきた父と姉の存在がどんどん薄くなるのだった。レオポルトは息子の成功を誇りに思う反面、その思い上がりを感じ取る。しかしヴォルフガングは父の苦言を聞き入れようとしない。二人はついに心を通い合わせることなく、レオポルトはウィーンを後にする。 

そして、オペラ『魔笛』を成功させ音楽家としての頂点を極めるヴォルフガングの前に、謎の人物が現れ『レクイエム』の作曲を依頼するのだが…。

公式ホームページより引用:https://www.tohostage.com/mozart/

『モーツァルト!』主要キャスト

ヴォルフガング・モーツァルト:古川雄大/京本大我

コンスタンツェ:真彩希帆

ナンネール:大塚千弘

ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき/涼風真世

コロレド大司教/山口祐一郎

レオポルト/市村正親

このミュージカル『モーツァルト!』は、日本でも人気のミュージカル『エリザベート』を手がけたミヒャエル・クンツェ/シルベスター・リーヴァイの共同制作。日本では2002年に初演、それ以降何度も再演を繰り返している人気ミュージカルです。

今回の『モーツァルト!』キャスト発表された時に確信しました。

モーツァルト!』をずっとやりたがってた京本大我くんの夢がかなう。したがって京本回は確実に大争奪戦になる。そしておそらく古川雄大さんもこれでヴォルフガング最後になる。さらに帝劇のクロージングも近い。

うん。どっちの回もチケ難だ絶対。

そう思った私はとりあえず思いつく限りの手段で片っ端から行きたい日程のチケットを申し込みました。(とはいってもファンクラブ枠、カード枠、劇場枠ですが・・・。)

結果、京本回は大阪1公演しかチケット確保できず・・・。古川回もS席は大阪1公演しか取れず・・・。さ・・・さすがチケ難・・・。

でも正直もっと取れないと思っていたので、限られた日程でこれだけチケットが確保できたのはラッキーでした。

観劇感想

My初日に観劇したキャストはこちら↓

!!以下ネタバレを含みます!!

↓ ↓ ↓

開演前にピアノの形のセットがドンとある感じ。『モーツァルト!』に来たんだなぁと実感しますね。

セットに関しては2021年と大きく何かが変わったという印象はなかったです。

ここからキャスト別感想をざっと書いていこうと思います。

キャスト別感想

ヴォルフガング・モーツァルト/古川雄大

この公演で古川ヴォルフはおそらく見納めになる!目に焼き付けねば!!

とのことでMy初日はとりあえずオペラで古川ヴォルフをロックオン。

・・・あれ?なんか3年前よりビジュ綺麗じゃない??

かつらが3年前より色が明るくてドレッド強めになってる!!こっちの方が綺麗目感がある!!

そして時々邪魔そうに肩のかかったドレッドを後ろにやる姿もかっこいい!!

デニムは流行りに合わせているのか年々太くなっていってるけど、太くなるとやんちゃ感がより強くなるなぁ・・・。

そして何より、

また歌が上手くなってらっしゃる!!!

声に厚みが出て、声量も増えてる!!すごすぎる!!

3年前に観劇した時も「あれ?声量増えてない?」と感動したのですが、そこから『エリザベート』『LUPIN』とどんどん上手くなっていって今回またさらに上手くなっていてもう・・・怖い・・・どこまでいっちゃうの・・・?

あと、演技力絶対上がってる

細かい手の動きだったり、目の動きだったり最近ドラマに沢山出ていたので演技力もさらに上がっているように感じました。

特に父親の死からレクイエムにかけてのシーン、目の動き、無意識に身体や鼻を掻く仕草、なんか色んな意味が含まれていそうで絶対見逃したくない!!

そして今回は1階席後方センブロで観ていたのですが、『残酷な人生』で古川ヴォルフ、こっちを見て歌っていた気がしてソワソワしてしまいました。

歌も芝居もビジュも完璧って古川雄大無敵じゃん。

コンスタンツェ/真彩希帆

まあやのコンスタンツェ、どんな感じになるんだろうと楽しみにしていました!

愛情深くて結構常識的なコンスタンツェという印象。

常にモーツァルトのことを思いやっている。けどモーツァルトのことを理解しきれず苦しんでいる感じがもはや健気。

冒頭の墓のシーンも、モーツァルトのことを憎んでいるというより怯えの方が大きい印象。歴代コンスタンツェはモーツァルトのことをもっと憎んでいるような印象があったので新しいコンスタンツェ像だなと感じました。

そして『ダンスはやめられない』を歌うまあやコンスから目が離せない!!

やっぱり!想像はしていました。目が離せなくなるだろうなと。

ステージをくるくる回ってピアノに飛び乗ってワイングラス掲げて最後に「インスピレーション・・・与えなくて・・・は・・・」と力つきるまあやコンス凄かった。

ナンネール/大塚千弘

出番はそこまで多くはないナンネールですが、ヴォルフガングを最後まで一番理解しようとしている印象の強いお姉さん。

ヴォルフガングが父親と対立した時も、姉であるナンネール自身の結婚式に来なかった時も見捨てることなく見守っている優しいお姉さん。

だからこそ、父の死を伝えにくるシーンは見るのが辛い。ナンネールにまで見放されたらもうヴォルフガング本当に孤独になっちゃうよ。

『モーツァルト!』の中で最後まで一番ヴォルフガングに寄り添おうとしていたのはナンネールなんじゃないかと思います。

最後にアマデのオルゴールを開けたのがナンネールだったのも意味があるように思います。

ヴァルトシュテッテン男爵夫人/涼風真世

初!!涼風真世さんの男爵夫人!

とても楽しみにしていました!!

『星から降る金』めちゃくちゃいい!!!

「あなたに一つ話をしましょう」というセリフから始まる『星から降る金』。『モーツァルト!』の中では、そこだけちょっとファンタジー感があって個人的にとても好きなシーンです。

香寿たつきさんも柔らかい雰囲気でいいですが、涼風真世さんのちょっと強めの男爵夫人も好きです。

コロレド大司教/山口祐一郎

みんな大好き(と勝手に思っている)大司教様!!!

今回もスタッカートが効いた歌唱でマントをふりふりしながらご登場。

マント長くなった??いや?気のせいかもしれない・・・。

やたらとマントブンブンする大司教様もはや可愛く思えてくる。

そして馬車のシーンでもお手振りしてくる大司教様にお手振り返ししたくなる・・・。

あんなに無表情で他人を見下してる感ある猊下なのになんか憎めない。むしろ好き。

今回も茶目っ気あふれる大司教様を堪能しました。

レオポルト/市村正親

私が生で『モーツァルト!』を観劇したのは前回の2021年。

その時も息子の行く末を心配する父親感がありましたが、

3年前よりパパの雰囲気が優しく感じる!!

パパがヴォルフガングの才能を認めつつ、父親として心配をしている感じはどこの家庭も一緒なんだな・・・と謎の共感をしつつ、古川ヴォルフの額を思いの外べチン!と叩くところには思わず笑ってしまいました。ゆんの額赤くなってたよ。

そして市村パパといえばカーテンコール!!いつもお茶目で可愛らしいです!毎回「今日はどんなポーズしてくれるかな?」と楽しみにしています。

全体感想

今回の『モーツァルト!』は、歌唱にちょっとアレンジを加えているかな?と思います。(特にヴォルフのナンバー)アレンジが加わると聞き慣れたナンバーでも新鮮に感じられます。

そして『モーツァルト!』には欠かせない存在「アマデ」。

1幕目のヴォルフと仲良しアマデはとてもとてもかわいらしい。『僕こそ音楽』のアマデとヴォルフの仲良し感微笑ましいですよね。

1幕ではヴォルフについて行くことが多かったアマデですが、2幕目からはどちらかといえばヴォルフがアマデについて行っているように感じます。

最初は楽しかっただけの音楽が、どんどん苦しいものに変わっていく心の変容が現れているようで観ている方も心が痛くなってきます。

最後のレクイエムのシーンはもう辛すぎて・・・。最後よく頑張ったね・・・。と言いたくなるほど。

決して明るいだけの物語ではなく、哲学的な要素もあり、観劇時のテンションで精神ゴリゴリ削られる時もある『モーツァルト!』ですが、観劇するたびに新たな発見や感じ方の違いも出てきて何回観ても飽きません!!

『モーツァルト!』の予習をされたい方はこの本が一番おすすめです↓

ただ、上記の本は在庫がない可能性があります・・・。その時は、モーツァルトの伝記を読んでみてください。大体の流れが掴めると思います。

ちなみに私は、一番初めは漫画で予習しました。

* * * * * * * *

帝劇で古川ヴォルフを観劇できてとても幸せでした!!!

大阪で京本ヴォルフを観劇できるのを楽しみにしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

⭐︎記事が良かったら応援していただけると嬉しいです⭐︎

        ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村

ミュージカルランキング
ミュージカルランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました