宝塚歌劇団演出家|小池修一郎先生演出作品おすすめ5選

宝塚歌劇団
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こんにちは。しらたまです。

宝塚歌劇団の公演を見てみたいけど、どの公演を観ればいいのかわからない!

という方は、まず小池修一郎先生(以下:小池先生)の作品を観てみることをおすすめします。

小池先生は、宝塚歌劇団以外でも、有名な海外ミュージカルの日本版演出をたくさん手がけており、日本のミュージカル界の第一線で活躍されている演出家の先生です。

また、漫画や映画原作の作品も多く、宝塚を観たことがない方でも楽しめる内容のものが多いです。

今回は、私も大好きな宝塚歌劇団所属の演出家、小池先生の宝塚でのおすすめ作品を紹介していこうと思います。

小池先生のプロフィール

小池先生は、1977年宝塚歌劇団に演出助手として入団されます。

1986年、バウホール公演『ヴァレンティノ〜愛の彷徨〜』で演出家デビュー。

1989年、『天使の微笑・悪魔の涙』で宝塚大劇場公演デビューを果たします。

1996年、ドイツで大ヒットしていたミュージカル『エリザベート』の宝塚版上演の潤色・演出を担当。以後『エリザベート』は宝塚で再演が繰り返される人気作品となり、2000年に東宝版も製作されることになりました。東宝版の潤色・演出も小池先生が担当し、以降東宝版も再演が繰り返される大ヒットミュージカルとなっています。

受賞歴

1991年、『華麗なるギャツビー』で第17回菊田一夫演劇賞・演劇賞受賞

2008年、『THE SCARLET PIMPERNEL』で第34回菊田一夫演劇賞・大賞受賞

2010年、『太王四神記』、『カサブランカ』の功績が認められ、第35回菊田一夫演劇賞・大賞受賞、同年紫綬褒章も受賞

2010年には、フランス発のロックミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の日本初演の潤色・脚本を担当。この作品も、宝塚、東宝版共に大ヒットミュージカルになっています。

小池先生ってすごいですよね!!

宝塚や外部作品でも数々の大ヒットミュージカルの演出を手掛けており、演出に「小池修一郎」と名前があれば、「観に行かなければ!!」という気持ちになります。

『エリザベート』や『ロミオとジュリエット』は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

小池先生は2023年6月現在、宝塚歌劇団の特別顧問に就任されており、宝塚やその他外部舞台作品の演出を手掛けています。

小池先生おすすめ作品5選

エリザベート

小池先生潤色・演出といえばまずこの作品ははずせない!!

『エリザベート』は1996年に宝塚歌劇団初演、同年に東宝初演。その後どちらも何度も再演を行なっている大ヒットミュージカルです。

宝塚歌劇団雪組が初演を行なっており、当時のトップスター・一路真輝さんの退団公演がこの『エリザベート』。トップスターの退団公演での役が『死』だったということで、ファンは複雑な思いもあったそうですが、いざ初演の幕が開くと、大好評を博したそうです。

あらすじ

19世紀後半のヨーロッパ。自由を愛するシシィ(エリザベート)は、幼い頃に木から転落し、死の淵を彷徨ったことで、黄泉の帝王トート閣下(死)と出会い、現世に戻される。

「生きたお前に愛されたい」と願うトートによって生き返らされたシシィだったが、その後オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と結婚をすることになる。

まだ幼さの残るシシィに不満の声が上がるが、周囲の心配をよそに、幸せに満ちた表情でワルツを踊る二人。そこへトートが現れ、“最後のダンスは俺のものだ”とエリザベートに語り掛ける。

トートとエリザベート、果たして二人の愛と死の輪舞の行き着く先は……。

宝塚歌劇団ホームページより一部引用

宝塚トップスターの方が「死」という実態のない存在を演じる、というのはとても珍しく、また、演じる方によって「死」の表現が全然違うので、再演がある度に毎回観たくなる作品です。

脚本・音楽は、大ヒットミュージカル『モーツァルト!』などを手掛けた、ミヒェエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのコンビと、小池修一郎先生の潤色・脚本という最高のタッグが、死と退廃の世界へ誘ってくれます。

ロミオとジュリエット

こちらも小池先生潤色・演出で外せない作品です!!

『ロミオとジュリエット』の原作は、「ハムレット」や「オセロ」などでも有名なウィリアム・シェイクスピアの作品で、何世代にもわたり、様々な演出で繰り返し上演され、世界中で愛されている作品です。

小池先生が演出を手掛けた『ロミオとジュリエット』は、2001年にフランスで初演されたロックミュージカルで、日本版は2010年宝塚歌劇団初演、2011年には東宝でも公演されています。以降宝塚版・東宝版どちらでも、何度も再演されている人気演目になっています。

あらすじ

ヴェローナの街には、キャピュレット家とモンタギュー家という2つの旧家があった。この両家は代々お互いの家を仇とし、いがみ合っていた。

そんな両家の対立をよそに、モンタギュー家の若きロミオとキャピュレット家のジュリエットは、キャピュレット家の仮面舞踏会で出会い、一目で恋に落ちる。

ジュリエットの従兄弟でジュリエットに想いを寄せるティボルトの介入により、ロミオとジュリエットは、お互いが対立する両家の人間だということを知り、ショックを受ける。しかし、深い絆で結ばれた二人は、ジュリエットの部屋のバルコニーで、永遠の愛を誓うのだった。

彼らの愛に感動し、二人の結婚が憎しみ合う両家の和解を導くと信じたロレンス神父は、秘密の結婚式を挙げることを承諾する。

しかしその矢先、ティボルトに挑発され捕まっている友人たちに遭遇したロミオは、仲裁を試みるも虚しく、惨事を防ぐことはできなかった。ティボルトはロミオの親友マーキューシオを殺し、憤ったロミオはティボルトを殺してしまう。復讐を求める両家の姿に、ヴェローナ大公はロミオにマントヴァへの追放を言い渡す・・・。

宝塚歌劇団ホームページより一部引用

あまりに有名な作品なので、結末まで知っている方も多いのではないかと思います。

このフランス発の『ロミオとジュリエット』にはたくさんの楽曲があります。とにかく歌いまくる!!

その歌が全部いい!!!

若さゆえの短絡とも感じる勢い、両家の対立が招いた残酷な結末。

あらすじがいらないのではないかと思われる、あまりに有名なこの古典作品が、ロック調のミュージカルになることで、現代的でスタイリッシュに生まれ変わっていて、とても新鮮です。

1789-バスティーユの恋人たち-

『1789』は、2012年にフランスで初演されたミュージカル作品です。音楽は日本でも人気の高い作曲家ドーヴ・アチアが手掛けており、ロックミュージカルになっています。

2012年にフランスで初演され、2015年には宝塚歌劇団月組で日本版初演が行われました。2016年、2018年には東宝版でも上演されています。

あらすじ

1789年初頭、官憲に理不尽に父親を銃殺された青年ロナンはパリに出て、パレ・ロワイヤルで、デムーラン、ロベスピエール、ダントンら革命家と知り合い、新しい時代の到来に希望を託して行く。

一方ヴェルサイユ宮殿では、ルイ16世や王妃マリー・アントワネットが、華美な生活を続けていた。病弱な王太子の養育係オランプは、王妃のお供で、お忍びでパレ・ロワイヤルに赴く。


その夜ロナンは、対立する立場のオランプと運命的な出会いをする。
王弟アルトワ伯は革命を潰そうと密偵を放つが、革命家たちの理想の炎はますます燃え上がる。ロナンは革命に身を投じ、遂に7月14日、バスティーユ襲撃に参加するが……。

革命勃発のパリに生きた若者たちの、激しく熱い愛と理想に満ちた青春を描く。

宝塚歌劇団ホームページより引用

現在、『1789ーバスティーユの恋人たち』は星組が再演を行なっている最中です!!

公演日程は、

2023年6月2日(金〜7月2日(日) 宝塚大劇場(6月3日(土)公演〜6月18日(日)11時公演は中止)

2023年7月22日土)〜8月27日(日)東京宝塚大劇場

となっています。

宝塚大劇場公演は長期の休演となってしまいとても残念です・・・。

ただ、もちろん生徒さんの体調が一番です!!元気になってまた素晴らしい舞台を見せてくれることを楽しみにしています。

東京宝塚大劇場の方は、6月25日(日)から一般発売が始まります。人気演目なので、チケットは争奪戦になることが予想されますが、東京近郊の方は是非一度観劇してみてください。

今、世の中がとても不安定で、不安や不満を持っている方も多いと思います。この作品は、声を上げることの大切さを教えてくれ、また生きていく勇気をもらえる作品で、今観るべき作品ではないかと思います。

宝塚の最新公演は、ライブ配信も行なっています。日程が合わない、住んでいる場所が劇場まで遠い、という方は、是非ライブ配信を見てください!!

私は宝塚のライブ配信はU-NEXTで観ています。

↓ ↓ ↓

ポーの一族

『ポーの一族』は、萩尾望都先生による少女漫画が原作のミュージカル作品です。脚本・演出ともに小池先生が手掛けています。

2018年に宝塚歌劇団花組で上演。2021年には東宝でも上演されました。

あらすじ

イギリスの片田舎―森の奥に捨てられた幼い兄妹エドガーとメリーベルは、館に住む老ハンナに拾われ育てられる。

老ハンナたちポーの一族は、永遠の時を生きる「バンパネラ」の一族であった。正体を見破った村人に取り囲まれた時、ポーの一族を率いる大老ポーは、存続の危機を救うためエドガーを無理矢理仲間に加えてしまう。

こうしてエドガーは、妹メリーベルも一族に加え、ポーツネル男爵とその妻シーラを養父母として長い時を生きることとなる。


時は流れ、4人は新興の港町ブラックプールに姿を現す。男爵とシーラは、港町で診療所を開く医師、ジャン・クリフォードを仲間にしようと目論む。そこでエドガーは、町一番の名家、トワイライト家の跡取りアランと宿命的な出会いを果たすのだった・・・。

梅田芸術劇場ホームページより引用

この作品は、なんと小池先生が、構想から上演まで3かけ実現された公演だそうです!!

その間、原作者の萩尾望都先生はあらゆる上演希望を断り続けてきたとのこと。

小池先生は当時のトップスター・明日海りおさんを見た時に、「主人公エドガーは明日海りおだ」と直感し、上演に至ったそうです。

私は原作の大ファンで、何度も漫画を読んでいるのですが、明日海りおさんのエドガーを見た瞬間、「漫画からエドガーが飛び出してきた」と感じるぐらいの再現度の高さで本当に驚きました。

その他の生徒さんもそれぞれキャラクターの再現度が非常に高く、美しく、儚いヴァンパネラの世界に一気に引き込まれます。

カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜

原作は、あの有名スパイ映画「007」シリーズの、「カジノ・ロワイヤル」です。主人公ジェームズ・ボンドの名前は有名ですよね。こちらも脚本・演出ともに小池先生が手掛けています。

2023年3月〜6月宝塚大劇場・東京宝塚大劇場にて公演。この公演は、宙組トップスターコンビ、真風涼帆さんと潤花さんの退団公演でした。

あらすじ

時は1968年、世界はアメリカとソ連を中心とする冷戦の最中にあった。パリでは学生や労働者たちを中心に「5月革命」と呼ばれる反体制デモが起き、鎮圧後過激派たちは「赤軍同盟」を名乗る地下組織に吸収されて行った。

イギリスが誇る秘密情報部「MI6」では、コードネーム「007」を持つ秘密情報部員ジェームズ・ボンドに、ル・シッフルと呼ばれるソ連のスパイを倒すよう指令が下される。

ル・シッフルは5月革命の際、ソ連の組織から赤軍同盟に送る資金を使い込んで窮地に追い込まれたため、カジノで一攫千金を狙っていた。ボンドのミッションは、ギャンブルの腕を生かして彼に勝って資金源を断つことと、彼を生け捕りにして情報を吐かせること。ボンドはジャマイカの大金持ちになりすまし、フランス大西洋岸ロワイヤル・レゾーにあるホテル内の「カジノ・ロワイヤル」に乗り込む。

折しも、ホテルではロマノフ家の遺族たちが集まり、次代の家長後継者を巡って争っていた。末裔の1人、ソルボンヌ大学の院生であるデルフィーヌは、赤軍同盟に逃れた過激派学生ミシェルの恋人であった。

ギャンブルでボンドに負けたル・シッフルは、デルフィーヌが相続した財産を狙い、ボンドはデルフィーヌと関わりを持ち始める。

宝塚歌劇団公式ホームページより引用

小池先生は、宙組・トップスターである真風涼帆さんがジェームズ・ボンドを演じるにあたって、「今後、派生作品が生まれても、真風ほど観客を納得させられるボンドはいないだろう」と言っているように、真風涼帆さんのために作られた作品なんだろうなと思います。

ストーリーは、コメディ要素もふんだんに取り入れつつ、アクションや恋愛要素もあったりで、かなりエンタメ性に富んだ内容となっており、宝塚を初めて観るという方でも楽しめる作品になっているのではないかと思います。

宝塚初心者さんには小池先生作品がおすすめ

小池先生作品は映画や漫画原作が多い

小池先生が脚本・演出を手掛ける作品には、映画や漫画が原作のものが多くあります。

例えば、おすすめ作品で紹介したもの以外に、映画原作だと『オーシャンズ11』も小池先生によって舞台化されています。とても有名な映画ですよね。

原作を知っていると、作品への理解度が上がるので、より舞台を楽しむことができます。

トップスターのイメージにあった脚本・演出

小池先生はよく制作発表の場などで、この作品は〇〇(トップスター名)のイメージにあっている、というような話をされています。

おすすめ作品でも紹介した『ポーの一族』の制作発表の場でも、「明日海りおはエドガーのイメージにぴったり」というような話をされています。

トップスターと主人公のイメージが合うと、作品に説得力が増し、より舞台を楽しむことができます。

時代に合わせた演出

小池先生の携わっている作品は、何度も再演されている人気ミュージカルも多いです。

小池先生は、時代の変化に合わせて演出を少しずつ変えていることがあります。

また、星組公演『1789』の制作発表の時も

「この物語のように揺れる時代の中で、人々は何を求め、何を感じ、どう生きていくのか。それを農民の青年が学び、切り開いていく姿が、改めて命を持って感じられるはず。自分たちが生きている時代と、本作で描かれる時代との接点を感じていただけたら」

と話しているように、現在の時代背景や情勢を意識して演出されています。

舞台上の人物と、自分たちとの接点を感じられると、より深く作品に共感することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

宝塚に興味があるけど、どんな作品を見たらいいかわからない。

という方は、ぜひ小池修一郎先生の作品を見て観てください。

エンタメ性にも富んでいて、かつ華やかさもあり、宝塚の世界観に引き込まれること間違いなし!!です。

宝塚の世界を知って、皆様も是非ヅカオタになりましょう!!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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