こんにちは。しらたまです。
先日、ミュージカル『スリル・ミー』木村達成×前田公輝ペアの観劇感想を書きましたが、尾上松也×廣瀬友祐ペアも観劇してきたのでそちらの感想を書いていこうと思います。

キャスト
尾上松也/私
廣瀬友祐/彼
朴勝哲/ピアノ
尾上松也×廣瀬友祐ペア観劇感想
セット、ストーリーなどの全体感想は先日書いたので、今回は割愛させていただきます。
前回の感想はこちらから↓
!!以下ネタバレを含みます!!
↓ ↓ ↓
尾上松也/私
まず、最初の審議のシーン、さすがです!
しっかり中年男性の声色で、一気に引き込まれました。
尾上「私」の第一印象は、やたら冷静。あんまり表情が動かない。
木村さん×前田さんペアを観劇した後だったので余計そう感じたのかもしれませんが、尾上「私」は特に苦しい、辛いという感情を心の中に押し留めているように見えました。
だからこそ、「彼」に触れられた時、優しくされた時の嬉しそうな表情がたまらなく可愛いかったです。
そして、99年のシーン笑顔が気持ち悪くてゾッとしました!!(いい意味で)
「彼」とずっと一緒にいたいからわざと逮捕されるようにした、と真実を告白するときすっごい嬉しそう・・・。
尾上「私」は、「彼」の心をバキバキに折っていくスタンスなのね、あんなに嬉しそうに99年、って言われたら「彼」もう何も言えない、茫然自失ですよね。
最後の釈放されて自由になるシーンで涙を流す尾上「彼」、この涙も犯した罪への後悔なのか、「彼」を永遠に失ったことへの悲しみの涙なのか、考えさせられます。
不思議と尾上「私」は自由になったことへの涙ではないような気がするんですよね・・・。
廣瀬友祐/彼
ずっと生で歌声を聴いてみたかった廣瀬さん!!やっと観れる!と楽しみにしていました。
廣瀬「彼」、登場シーンから圧がすごかったです。低めのトーンではっきり話すのでずっと怖い。そりゃ彼も「優しくして」って言いたくなる。せめて声色だけでも優しくしてあげてほしい・・・。
だがしかし、廣瀬「彼」は色気がすごい!!
どこまでも冷徹な「彼」で、わかりやすく「私」を都合のいい道具扱いしてくる嫌な奴のくせに、なんかフェロモンを感じてしまいます。
尾上「私」が廣瀬「彼」に見返りを迫るシーンで、淡々と上着を脱いでいく廣瀬「彼」に観ているこっちが照れてしまって直視できませんでした・・・。勿体無い。
ずっと一貫して冷徹な廣瀬「彼」でしたが、留置所で恐怖心を告白するシーンでやっと人間らしさを感じることができ、あぁ・・・廣瀬「彼」にも怖いという感情はあったんだな・・・(とんでもない犯罪犯してるけど)と謎に安心。
結局、刑務所で他の囚人に殺されてしまう「彼」と、せっかく手に入れた「彼」を失ってしまった「私」には、まさに因果応報という言葉が浮かびます。
ペア全体感想
尾上さん×廣瀬さんペアは大人(アダルト)でした!
木村さん×前田さんに感じた爽やかさと対照的で、終始ねっとりした重い空気感があり、湿気を感じました。
尾上「私」には共感するところはあまりなかったのですが、廣瀬「彼」があまりにも冷酷だったので、刑務所までの移動中の車内のシーン以降「彼」に、ざまぁみろ!、と思ってしまう自分がいました。
ペアとしては、尾上さんの声が中音から高音なのに対して、廣瀬さんが低音なのでこちらもバランスが良かったです!!身長差がしっかりあるのもなお良い!!
尾上さん×廣瀬さんペアは舞台中心の役者さんコンビなこともあるのか、細かい演技というよりは声色の強弱、間の取り方で観客を惹きつけてくる印象がありました。
また、木村さん×前田さんペアが会話の延長線上に歌がある印象に対して、尾上さん×廣瀬さんは歌と会話にメリハリがあるようにも感じました。
『スリル・ミー』を2ペア観劇して
「『スリル・ミー』はペアによって全然違うから全ペア観るべき」
とSNSで多くの方がコメントされていたので、それなら複数ペア観てみよう。と2ペア観劇した結果、
全ペア観劇すれば良かった!!
頑張って日程を合わせて松岡さん×山崎さんのチケットも確保すれば良かったと後悔・・・。
それぐらい色々と考えさせられることが多い作品でした。
再演があれば、全ペア観劇したいと思います!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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