こんにちは。しらたまです。
先日、『RRR×TAKA”R”AZUKA~√Bheem~』『VIORETOPIA』を観劇してきたので感想を書いていこうと思います。
!!この記事はネタバレを含みます!!
『RRR×TAKA “R “AZUKA~√Bheem~』あらすじ
1920年、イギリス植民地時代のインド。ゴーンド族の守護者、ビームは、圧政を敷くインド総督スコットによって連れ去られた幼い少女を救うため、立ち上がる。
素性を隠しデリーへと潜入するビームだったが、少女の行方を追う中で出会ってしまったスコットの姪、ジェニーの美しく優しい姿に、恋をしてしまう。そんなビームに協力したのは、デリーで偶然出会った、強く内なる大義に燃える男、ラーマだった。二人はお互いの素性を知らぬまま、熱き友情を育んでいく。だがラーマの正体は、インド人でありながらビームを捕らえスコットへ引き渡そうと目論む警察官であった・・・。
宿命に導かれた二人が進む先は、友情か?使命か?それとも愛か?
宝塚歌劇団公式ホームページより
この作品は2022年に公開され、日本でも大ヒットとなった映画『RRR』を宝塚版に再構築した作品です。
主な配役
コムラム・ビーム/礼真琴
ジェニファー(ジェニー)/舞空瞳
A・ラーマ・ラージュ/暁千星
スコット/輝咲玲央
キャサリン/小桜ほのか
ジェイク/極美慎
シータ/詩ちづる
宝塚歌劇団公式ホームページより
この作品は重要な登場人物が沢山いるので、本当に一部だけの抜粋になっています。
観劇感想
『RRR』感想
めちゃくちゃ楽しみにしていた『RRR』!!
インド映画を宝塚で舞台化する日が来ようとは。しかも演出はトップの魅力を最大限に引き出してくれる谷貴矢先生。主演はあのダンスも歌も最強の礼真琴。面白い予感しかしない。
星組でしかもお正月公演。そして話題の『RRR』。友の会でチケットが取れる気がしなかったので貸切公演を片っ端から申し込んでローチケGET!!
星組を生で観劇するのは『柳生忍法帖』以来なので約2年ちょっとぶり。え・・・なんでそんなに観てないの?と自分でも驚きつつ開演待ち。
冒頭の音楽とマッリの歌う歌からめちゃくちゃ『RRR』の世界観だった!!!そして映画でも印象的だった狩猟で捉えた鹿を担いでいるシーン。しっかり再現されていてちょっと不安を感じていたかもしれない原作ファンの心も鷲掴みしてくる!!
そして、ありちゃん(暁千星)のラーマ登場!!軍服似合う!足長い!髭も似合う!!ビジュアルは映画とほぼ一緒。でも足長い。足長いと歩幅が広くて走って敵を捕まえるのなんて一瞬そう。
そこからトントンと話が進んでビーム登場。映画のビームは筋肉ムキムキで髭もあってとても野生的で男らしいのですが、
こっちゃんビームは野生的だけど美しい!!!
ビジュアルが出た時に、映画のビームと違いすぎて「???ん???」となっていましたが、ダンスも軽やかで、足音立てなそうだしこっちゃんビームは虎や豹といった感じです。
場面転換を挟んでからの修理工場でのシーン。イギリス軍人に修理に出したが治っていない(本当は軍人が操作を間違っていただけ)と難癖をつけられるシーンでは、映画は故障したのは自動車だったのが銃になっていました。銃まで治せるのか。
そこから、映画でも名シーンの一つ、ラーマとビームが出会うシーン!!
火に囲まれた少年を2人で助けるシーンなのですが、火の表現そう来たか!!とテンションが上がりました。
生徒さんが火を表現するのは宝塚ならではなのではないでしょうか。
ここから2人は仲良くなってデニーの街をなんか毎日のように闊歩しているのですが、
やっと出てきた!!舞空ジェニー!!待ってた!!可愛い!!
ジェニー、自転車で登場。自動車じゃないところに可憐な少女らしさを感じてしまいました。自転車黄色だったし。
ラーマがジェニーとビームを近づけるために自転車をパンクさせるのですが、「どれぐらいでなおせる?」と聞くジェニーに、ビームが「親方なら5分で治せるぜ」と言いかけるのですが、そら自転車のパンクならすぐなおせるわな、とツッコミつつ、パーティに誘われたぜ、というシーンのあたりから
ついにくる!!きちゃう!!早く観たい!!とあのダンスにワクワクが止まらない。
そう!!ナートゥダンス!!
映画でも最大の見せ場で、舞台でもおそらくここが最大の盛り上がりなはず。このナートゥを見せるためにバリバリダンサーのこっちゃんとありちゃんが揃っている星組で『RRR』を舞台化したんだ、と思っている私。超楽しみにしていました。
期待通りのキレッキレナートゥダンスでした!!!
そして想像していたよりもたっぷりしっかり踊ってくれました!!星組みんなでナートゥ踊って客席も大盛り上がり!!しばらく拍手が鳴り止まず。さすが星組!!
毎日こんなに踊るのほんと体力使うし大変だろうに客席を楽しませてくれてありがとう。
後半は、打って変わってシリアスなシーンが多め。ラーマが警察官であることを知ったビームは捕えられ拷問にかけられるシーンはもう辛い。ラーマがビームに鞭を振るう姿を見るのが辛い。
が、ラーマの「故郷に武器を届けるために警官になった」という使命を思うとこちらも辛い。
まさに「愛か、使命か、友情か」です。
結局、今度はラーマがビームを逃した罪でイギリス警察に捕まるのですが、ラーマを助けるためにジェニーとビームたちが作戦を考えるのですが、
なんかジェイク(極美慎)が協力してる!!めちゃくちゃいい人じゃん。ナートゥの時は敵視してたのに。
無事にラーマを助け出し、ラーマは婚約者のシータが待つ自分の村へ、ビームも自分の故郷へ戻るラストのシーン、
あ、ジェニーとビームは特に結ばれるわけではないのね。ジェニーからしたらビームはあくまでも友人なのね。
宝塚的に構成するとしたら2人は結ばれると思っていたのでちょっと予想外のラスト。
しかし!!!宝塚として構成し直したとしても映画の見せ場は舞台でもしっかり再現されていたのと、あの独特の音楽も再現されていて、拷問などの痛々しいシーンはすみれコードでやんわりとぼかしつつ、映画の持っている雰囲気はそのままという印象で原作ファンも納得できたのでは?と思いました。
谷先生、原作がある作品でも素晴らしい構成力でした。好き。
ちなみに映画も面白いので観たことがない方は良ければ一度観てみてください↓
『VIORETOPIA』感想
こちらも楽しみにしていた指田珠子先生のレビュー作品!!
ユートピア、ディストピア・・・。「TOPIA(トピア)」は「場所・郷」を表す言葉。「Violette(スミレ)」が、110年咲き続ける劇場、Takarazuka。そこにはいつも何かに魅了された者たちが集う。喝采、憧憬、熱狂、孤独、そして希望・・・。
宝塚公式ホームページより
時代や国を超え、劇場の光と闇を描く豪奢なレビュー作品。異界「VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)」に棲むもの達が、宝塚歌劇110周年の幕開きを盛大に祝います。
どんなレビュー作品になるのかこちらも楽しみにしていました。
冒頭、朽ちた劇場にこっちゃん(礼真琴)が迷い込むところからショーが始まります。
劇場の過去の栄華、お芝居、サーカス、さまざまなシーンが出てきます。
指田先生のレビューということでそこはかとなく退廃的なものをイメージしていたのですが、宝塚110年の歴史というテーマなだけあって、華やかでクスッと笑えるシーンもあったりと少し意外に感じました。
この日、客席にベレー帽姿の方が沢山いらっしゃって、「今年はベレー帽流行ってるのかなぁ」なんて思っていたのですが、ベレー帽姿のシーンがあったんですね。
そしてありちゃん(暁千星)の女装姿、スリットから見える脚!!筋肉すご!!
普段パンツに隠されているあの長い脚はあんなにムキムキだったのか・・・!!!と衝撃を受けました。しかし女装姿のありちゃんとても美人。(元々女性ですけど。美女ですけど。)
この公演は天華えまさんの退団公演でもあるので、ソロのシーンがあるのかな?どうなのかな?と思っていたところ、
最後の最後にありました!!
ベージュのトレンチコート、ハット姿という男役らしい姿で銀鏡を渡る天華えまさん、かっこよかったです。
最近まだまだこれから、という人気の男役さんの退団が続いていて寂しくも感じますが、退団する生徒さんにほぼ必ずソロを作ってくれる先生方に感謝です。
レビュー全体を通しての感想は、
好き嫌いはっきり分かれそうなレビュー。
私も、うーん・・・指田先生お芝居は好きなんだけどな。という感想。
もっとメリハリがあって欲しかったというか淡々としすぎていたというか・・・。お芝居との組み合わせもあるのか印象にあまり残らず・・・。
確かに指田先生のお芝居ってどちらかといえばフラットな印象がありますが、私的にはそこが良かったりするんですけど、ショー作品やレビューはライブ感覚で見ているので盛り上がりが欲しいんです。
ただ、あくまでもこれは私個人の感想なので好きな人はすごく好きな作品だと思います。実際好評なんじゃないかなと思います。
宝塚歌劇団110周年の幕開け
宝塚歌劇団110周年の幕が上がりました。
大劇場も110周年ムードに溢れていました。正直、手放しに「110周年だね!!!」とお祭りムードにはなれませんが、今年は、各組トップスターの退団が続き、退団があったら次は新トップお披露目公演がある、というまさかの超忙しい年になりそうな予感。
各組のトップさんが少しでも後悔なく退団できるよう、新トップさんが気持ちよくお披露目公演ができるよう、節度を保ちささやかながら応援していきたいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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