ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』観劇感想(2024/4/12@KOBERCO大ホール)

観劇レポ
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こんにちは。しらたまです。

先日、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』を観劇してきたので感想を書いていこうと思います。

『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』あらすじ

19世紀、イギリス――。貴族階級の一人息子、ジョナサン・ジョースター(松下優也/有澤樟太郎)は、“ジョジョ”の愛称で呼ばれ、父ジョースター卿(別所哲也)の厳しくも温かい教育の下で“本当の紳士”になるよう育てられていた。

そのジョースター家に、スラム街で生まれ育ったディオ・ブランドーが養子として迎え入れられる。病死した父ダリオ・ブランドーが、かつてジョースター卿の命を救った恩人であったため、ジョースター家に引き取られたのだった。

二人は対等に育てられ、逞しく成長していくが、ディオは、“ジョジョ”の全てを奪おうと画策していた。愛犬ダニーや友人たち、初恋の相手エリナ・ペンドルトン、ついにはジョースター家の財産までも次々と侵略していこうとする。ディオの邪悪な企みに気が付いた“ジョジョ”は、ロンドンの貧民街・食屍鬼街(オウガーストリート)に向かい、そこで仲間になったスピードワゴンの協力を得て、ディオの陰謀に加担したワンチェンを連れて屋敷に戻る。絶体絶命となったディオは、ジョースター家に飾られている闇の力を持つ<謎の石仮面>を利用し、強大な力を得る。

圧倒的な力を手にしたディオに対抗するため、“ジョジョ”は〈謎の石仮面〉を追い続けるウィル・A・ツェペリの厳しい修行に耐えて〈波紋法〉を体得し、スピードワゴンとともにディオとの決着をつける旅に出る。一方、ディオは切り裂きジャック(河内大和)や伝説の騎士たちなどを従え、邪悪な帝国を築いて“ジョジョ”の訪れを待つ。“ジョジョ”とディオの長きにわたる因縁が、その奇妙な冒険が、いま始まる——。

公式ホームページより

この記事をご覧になってくださっている方で「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだことはなくてもご存知の方は多いのではないでしょうか。

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年から現在まで連載されており、世界中に多くのファンがいる人気作品です。

『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』キャスト

ジョナサン・ジョースター:松下優也/有澤樟太郎

ディオ・ブランドー:宮野真守

エリナ・ペンドルトン:清水美依紗

スピードワゴン:YOUNG DAIS

ウィル・A・ツェペリ:東山義久/廣瀬友祐

切り裂きジャック:河内大和

ワンチェン:島田惇平

ダリオ・ブランドー:コング桑田

ジョースター卿:別所哲也

観劇感想

!!以下ネタバレを含みます!!

↓ ↓ ↓

全体感想

第一印象は、 舞台装置がすごい!!

ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険』(以下ジョジョミュ)は、舞台演出のトラブルで、帝国劇場初日の開幕が遅れてしまったことがニュースにも多く取り上げられました。楽しみにしていた方も多くいらっしゃったはず・・・。

実際舞台を観てみると場面転換が多いし、火は使うし、人は浮くし派手な演出が多い!すごい!確かにこれは一歩間違えたら大変なことになりそう・・・。

『ジョジョの奇妙な冒険』は原作自体漫画ということもあり派手でセリフも大袈裟なイメージがあり、あの独特の世界観が舞台という限りある空間の中でかなり忠実に再現されている印象を受けました。

個人的には波紋を表現するダンサー達が静止している間のポーズがそれぞれかっこよくて好きです。

あと忘れてはいけないのが、ジョジョの飼い犬ダニー。

紛れもなく作り物の犬なのですが、なんかいっぱい関節(可動域?)があるなと思っていたら、

動きがリアル!!

まるで本物の犬のような滑らかな動きで、動かしている黒子さんすごい!!このダニーの動きもジョジョミュの見どころの一つです。

続いてストーリーですが、賛否が分かれそう。

1幕目は大体原作のストーリーに沿っているのですが、2幕目からはオリジナル展開が含まれています。ジョジョを知らない方や、原作ファンでも1部を見たことがない方はすぐ受け入れられるかもしれないですが、2幕目からのオリジナル展開に私は正直「うーん・・・???」と戸惑ってしましました。

しかしながら大体の漫画原作は舞台化にあたり時間の関係、再現性等諸々の事情もあるのかオリジナル展開は当たり前なのでこれはこれでまぁ・・・ありなのかな??とは思います。ちょっと不思議感はありましたが、戦闘シーンをわかりやすく盛り上げるための展開だったのかな?という印象。

休憩入れて3時間半あったので通常より長めの上演時間ではあったものの、舞台演出、歌、戦闘シーン、名言、メメタァ〜等どれも魅力的で、

え?もう終わり?もっと観たい!!!

と、体感1時間くらいに感じるほど没入していました。

原作が長いので、ジョジョミュはかなり駆け足に感じましたが、原作を読んだことがない方は逆に「読んでみたい」と思うし、読んだことがある方は「読み返そうかな」と思うのではないでしょうか。

キャスト別感想

ここからは、全員ではないですがキャスト別の感想を書いていこうと思います。

私が今回観劇したダブルキャストの方は

ジョナサン・ジョースター:松下優也

ウィル・A・ツェペリ:廣瀬友祐

です。

松下優也/ジョナサン・ジョースター

松下優也さん、何回か舞台で拝見したことがあり、優しい声だなという印象があったので、ジョナサンのキャストが発表された時は少し意外だなと思いつつ、「あの純粋で正義感溢れるジョナサンをどんなふうに演じるのかな?」と楽しみにしていました!

松下ジョナサン、いい意味で裏切られました!!

序盤は、優しい声がジョナサンの純粋さを大いに醸し出していましたし、ストーリーが「ディオを倒す」という目的とともに声にも芯が強く出てきているように感じられました。

宮野真守/ディオ・ブランドー

あの宮野さんが演じるディオ!!絶対期待を裏切らないはず!!とこちらもキャスト発表からとても楽しみにしていました。

結果、原作やアニメで見ていたディオ像とはまた違って面白かったです!!

原作のディオは『絶対悪』という印象があったのですが、宮野さんのディオは、父親から愛情を受けて育ったジョジョを嫉妬しつつ、自分の父親の呪縛から抜け出そうともがいている危ないけれど脆さがあるとても人間的な青年だと感じました。

やってることは鬼畜の所業が多いのですが(ジョジョとのボクシング対決の際わざとジョジョの目に指を入れる、ジョジョの恋人エレナのファーストキスを奪う、等々)

厨二病拗らせた感が原作よりも強かったかなと思います。

1部での名言「俺は人間を辞めるぞ!」や「ジョ〜ジョォ〜」のセリフは生で聞くとやっぱりテンションが上がります。

あと宮野さん、毎公演ワイヤーで釣られてるの怖くなくないのかなと高所恐怖症の私は若干不安になりました・・・ジョジョミュの中で見どころの一つだと思います。

清水美依紗/エリナ・ペルドントン

第一印象は、

めちゃくちゃエリナ!!ビジュアルの再現度が高い!!

そして、歌は高音も綺麗!よく通る声なのでセリフも聞き取りやすい。

松下ジョナサンが爽やかなので1幕のエリナとの歌唱シーンも初々しさたっぷりで可愛らしかったです。

でもエリナ・・・出番が少ないよ・・・。

スピードワゴン/YOUNG DAIS

今回私的に一番印象的だったYOUNG DAIS(ヤングダイス)さん。

ジョジョミュのストーリーテラーになるスピードワゴン。ポスターで見るより若い印象。

序盤のミュージカルナンバーで、え?ラップ!?とちょっと最初は意外に感じましたが、昨今ミュージカルでラップは珍しくないのとジョジョのストーリーの特性上斬新なナンバーも違和感がなく、そしてYOUNG DAISさんのハスキーボイスがかっこいい。

声の感じ本業がラッパーさんなのかな?と思って調べたところやはりHIPHOPミュージシャンの方でした。

ナンバーに合わせたのか、YOUNG DAISさんの魅力を活かしたのか、スピードワゴンのナンバーはほぼラップでかっこよかったです。

ただ、声質のせいなのか、席のせいなのかセリフはちょっと聞き取りにくかったです。

「スピードワゴンはクールに去るぜ」の名言はかっこよくてテンションが上がりました。

ウィル・A・ツェペリ/廣瀬友祐

うん。どんな役でも安定にかっこいいですね廣瀬さん。

原作では決してイケメンではないツェペリですが、廣瀬ツェペリはかなり美化されています。廣瀬さん元々かっこいいのでもここはもう仕方ない!!目福。ただイケメンだけでなく、ちょっとコミカルで可愛さもあり原作のツェペリの特徴をしっかり捉えていました。

出番が少ないのがもう本当に残念!!!

波紋は2幕目からになるので仕方がないですが、登場したと思ったらあっという間にいなくなってしまった・・・。悲しい・・・。もっと歌も聴きたかった・・・。

ダリオ・ブランドー/コング桑田

ディオのお父さん。原作ではチラッとしか出てこない印象でしたが、ジョジョミュでは結構がっつり出てきました。

「ディオディオディオ〜」と、めちゃくちゃディオを追い詰めてきます。まさに毒親。

そりゃこんな父親の元で育ってしまったらディオも愛情を注がれて育ったジョジョに嫉妬するわ。

コング桑田さん、迫力ありすぎて原作のダリオより嫌な感じがしました。

最後のカーテンコールで笑顔で手を振ってくれていたのをみて「絶対本当はかわいい人だ!」と謎の確信が生まれてしまいました。ギャップってすごいですね。

ジョースター卿/別所哲也

大前提、出演者の皆さん歌はもちろん安定して上手いです!

が、別所哲也さんは別格で歌声に圧倒されます!!

声に重厚感があってどっしり落ち着いていてまさに紳士。貫禄たっぷりでした。

まとめ

今回もざっくりとした感想になってしまいましたがいかがだったでしょうか。

『ジョジョの奇妙な冒険』は、現在第9部がウルトラジャンプにて連載中であり、今回舞台化されたファントムブラッドはジョジョシリーズの第1部になります。

長い長いジョジョシリーズの最初の物語で、後の世代まで引き継いでいくジョジョとディオの因縁の物語ですが、今後他のシリーズも舞台化される可能性はあるのでしょうか。

最後のシーンでは続編に含みを持たせているように感じられたので私はめちゃくちゃ期待しています。

後々出てくるスタンドをどう表現するのか、キャストの方々があの名シーンを演じてくれるのか、どんな音楽になるのか想像するとワクワクします。

原作が気になる方は是非漫画やアニメをチェックしてみてください!

ちなみに私が特に好きなジョジョシリーズは第5部「黄金の風」です。心に響くシーンやセリフが特に多くて気分が落ち込んだ時に見たくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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