『ファントム』観劇感想①(2023/7/24@梅田芸術劇場メインホール)

観劇レポ
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こんにちは。しらたまです。

先日、ミュージカル『ファントム』を2回観劇してきたので、それぞれの感想を綴っていこうと思います。

『ファントム』あらすじ

19世紀後半のパリ。
オペラ座の地下深く、醜い顔を仮面で隠し、闇の中で生きている青年エリック。
彼は、その姿を目撃した劇場の人々から怪人「ファントム」と呼ばれ、恐れられていた。

歌手を夢見る楽譜売りのクリスティーヌは、オペラ座のパトロンの一人であるシャンドン伯爵に歌を認められ、オペラ座で歌のレッスンが受けられるよう、支配人のキャリエールを紹介してもらう幸運に恵まれる。

だが、クリスティーヌがオペラ座を訪れると、キャリエールはすでに解任。新支配人のショレが、妻のカルロッタをプリマドンナに迎え入れ、権勢を振るおうとしていた。

そんなショレにキャリエールは、ファントムがいる地下には近づかないよう忠告するが、ショレは一顧だにしない。そして、訪ねてきたクリスティーヌの若さとかわいらしさに嫉妬したカルロッタは、彼女を自分の衣裳係にしてしまう。

そして偶然、クリスティーヌの清らかな歌声を聴いたファントムは、ただ一人彼に深い愛情を寄せた亡き母を思い起こし、秘かに彼女に歌のレッスンをするように。ファントムの勧めに従い、コンテストで歌声を披露したクリスティーヌは実力を認められ、『妖精の女王』のタイターニア役に抜擢される。

シャンドン伯爵はクリスティーヌを祝福し、彼女への思いを告白する。そんな二人を絶望的な思いで見送るファントム。

ところが『妖精の女王』の公演初日、クリスティーヌはカルロッタの陰謀で声が出なくなってしまう。ファントムは失意のクリスティーヌを、自分の住処であるオペラ座の地下へ連れていく。

しかし、それがやがて彼を悲劇の結末へと向かわせることになる――。

公式ホームページより

キャスト

エリック:城田優/加藤和樹

クリスティーヌ:真彩希帆/sara

シャンドン伯爵:大野拓朗/城田優

カルロッタ:石田ニコル/皆本麻帆

アラン・ショレ:加治将樹

ジャン・クロード:中村翼

文化大臣:加藤将

ルドゥ警部:西郷豊

ゲラール・キャリエール:岡田浩輝(輝の本来の部首は日)

観劇感想

まず、公演初日当日にクリスティーヌ役のsaraさんが全日程休演するとの発表が・・・。saraさんの体調が心配です。ゆっくり休んでまた素敵な歌声を聴かせてくれることを楽しみにしています。

シングルキャストになった真彩希帆さんも体調に気をつけて無事乾燥できることを願っています!

さて、この日私が観劇したキャストはこちら。

!!以下ネタバレを含みます!!

↓ ↓ ↓

ずっと楽しみにしていたファントム!!

開演前アナウンスもファントム感を出してきていましたし、5分前くらいからは舞台に役者の方が出てきてジャグリングをしたり、おしゃべりをしたりとすでにパリの街感があって「あぁ・・・オペラ座の地下じゃなくパリの街から物語が始まるんだな」と宝塚版との違いを感じつつオペラグラスを準備。

全体感想

ストーリー自体は宝塚版で何回も観ている作品なので、流れやセリフはなんとなく覚えているのですが、少し駆け足かな?と感じました。

ただやはり、

何度観てもこの話は心が苦しい!!

特に2幕目のベラドーヴァとゲラールのシーンからはもうずっと涙腺崩壊しっぱなし。

クリスティーヌがエリックに「お顔を見せて」とお願いするシーンも、受け止めきれなかったクリスティーヌと絶望したエリックの姿に毎回本当に胸が締め付けられますし、その後のエリックとゲラールのシーンもとても切ない。

この物語で唯一抜け感を感じれるところは1幕目のカルロッタとショレの掛け合いのシーンかなと思います。まぁでもこの2人のシーンもその後の悲劇を考えると虚しく感じたりもするんですけど・・・。

全体的な演出の感想としては、客席を使った演出に新鮮さを感じました。ただ客席での演出はB席では見切れてしまうため、役者さんの動きや表情をきちんと観たい方や、演出の世界観をしっかり堪能されたい方はS席で観た方がいいと思います。

キャスト別感想

城田優/エリック

城田エリックを観た感想は、普段は人と接したことがあまりないためオドオドした子供みたいな話し方をするのですが、歌うとすごく迫力があって純粋と狂気が混在しているそのメリハリ感がエリックらしく、すごくいいなと感じました。

距離感がわからずにもじもじしている城田エリックを観ていると切ないような愛しいような不思議な感覚になります。

何より優しいけれど力強い城田優さんの歌声、聴き惚れます!!

真彩希帆/クリスティーヌ

真彩さんは宝塚在団中にも『ファントム』でクリスティーヌを演じられているのを映像で観た時に、真彩さんの純粋で清純な雰囲気がクリスティーヌにピッタリだなと感じていたので、キャストが発表された時、「まあやのクリスティーヌがまた観れるなんて!」ととても楽しみにしていました。

やっぱりすごく純粋で可愛らしいクリスティーヌでした!でも、その純粋で素直すぎる性格故にエリックをまた深く傷つけてしまうと思うと残酷ですよね。

そして今回はエリックの母、ベラドーヴァも真彩さんが演じています!!

ベラドーヴァのシーンではすごく力強いダンスを見せてくださり、「あぁ・・まあやって歌って踊れてお芝居も上手ですごいな」と再認識させられました。

大野拓朗/シャンドン伯爵

大野さんのシャンドン伯爵、みんながイメージする伯爵像ってこんな感じなんじゃないかな?と感じるまさに王道のシャンドン伯爵!

物語の中できちんとエリックのライバルという役割を果たしている、という印象でした。

もう少し存在感があってもよかったかな、とも感じますがさらっとしているシャンドン伯爵のパターンもありかな・・・。

カルロッタ/石田ニコル

『ファントム』の登場人物の中で、実は一番難しい役のではないだろうかと私が密かに感じているカルロッタ。

ん〜・・・ちょいちょい歌が辛そう!!

お芝居の雰囲気はすごくいいなと思うのですが、カルロッタは声量があるイメージが私にはあるのですが高音が辛そうで気になってしまいました・・・。

お芝居でのショレとの掛け合いはテンポがよく気持ちよかったです。

ゲラール・キャルエール/岡田浩輝

もう、さすがです!!

物語を通してエリックをずっと愛し続けた唯一の人物で、いつでも優しい眼差しでエリックを見ている姿が印象的でした。

2幕のエリックとゲラールのシーンでは、息子と父親の会話に胸を打たれます。あそこで涙を流さない人はいないのではないでしょうか・・・。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  

『ファントム』1日目の感想はざっくりですがこんな感じでした。

また後日2日目の感想も書いていこうと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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